埼玉県東部地域 MC 協議会 院外心肺停止プロトコール 平成 28 年 7 月 7 日改訂 活動時間の目安 0:00 傷病者接触 C P A C P R 開始 A E D 装着 解 析 1 ショック適応 ショック非適応 ガ イ ド ショック実施 1 特定行為指示要請収容依頼 器具を用いた気道確保の実

全文

(1)

埼玉県東部地域MC協議会

平成28年7月7日改訂

傷 病 者 接 触 C P A

C P R 開 始 A E D 装 着

解 析①

特定行為指示要請 収 容 依 頼

ショック適応 ショック非適応

ショック実施①

C P R C P R

オンライン指示要請 アドレナリン投与

現 場 出 発 収容先決定 ショック適応

ショック非適応

現 場 離 脱

収容先決定・出発

収容先未決定

・オンライン指示要請 アドレナリン投与

(最大5回まで)

・ショック適応時は ショックを実施 車 内 収 容

解 析②

病 院 到 着

器具を用いた気道確保の実施

車内収容し 現場出発後、又は

収容先未決定時 静脈路確保を実施

2 0 1 5

活動時間の目安

000

1000

院外心肺停止プロトコール

ショック実施②

(2)

気管挿管・ビデオ硬性喉頭鏡の適応判断基準

【気管挿管の適応】

気管挿管適応事案に関しては、ビデオ硬性喉頭鏡使用を第一選択とする。

【気管挿管適応外】

ただし、ビデオ硬性挿管用喉頭鏡を用いる場合においては、①②③は気管挿管の適応と考える。

なお、下記の事例は、既存の方法により十分な効果が得られるもの、または気管挿管を実施しても予後の 改善が期待できないものであり、気管挿管を実施する必要はないとされたもの

脳血管障害による心肺機能停止が明らかな事例(※)

心筋梗塞・致死性不整脈、循環器系の傷病に起因する心肺機能停止が明らかな事例(※)

呼吸器系を除く部位の外傷に起因する心肺機能停止が明らかな事例(※)

※ただし、上記の傷病に伴って嘔吐等が認められ、ラリンゲアルマスク・食道閉鎖式エアウェイが挿入困難で ある事例は除外する。

④ 目撃のない縊頸による心肺機能停止事例

⑤ 目撃のない入浴中の心肺機能停止事例

YES

①異物による窒息の心肺機能停止事例

②傷病状況から気管挿管以外では患者予後を改善しえないと医師が判断したもの

傷病者は15歳以上か?(一見して15歳以上と判断されるか?)

状況報告と気管挿管指示要請へ 救急現場で実施する

①状況から頸髄損傷が強く疑われる事例

②頭部後屈困難例

③喉頭鏡挿入後喉頭展開困難例

④開口困難と考えられる例

⑤喉頭鏡挿入困難例

⑥その他の理由で声帯確認困難例

⑦時間を要する、もしくは要すると考えられる例

⑧その他担当救急救命士が気管挿管不適切と考えた例

(3)

平成28年7月7日改訂

埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会

「心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確 保及び輸液」プロトコール

1.心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液プロトコールの適応 2.プロトコール

3.プロトコール実施のキーポイント 4.事後検証のポイント

1.心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液プ ロトコールの適応

● 出血性ショック

● アナフィラキシーショック

● 熱中症による高度の脱水

● 長時間の挟圧(救出におおむね20分以上要す時)

以上の 4 つの病態のどれかに当てはまる成人(おおむね 15 才以上)傷病者を救命し 予後の向上を図ること。

2. プロトコール

1. 出場指令から本プロトコールの実施を予めプランする。

2. 現場到着までにプロトコール実施の段取りを付ける。

3. 傷病者に接触したら状況の評価と ABCDE の評価から、出血性ショック、アナフィラ キシーショック、熱中症による高度の脱水、挟圧による挫滅症候群を判断する。

4. 判断の結果、静脈路確保及び輸液の適応があると判断する、あるいは指示を仰ぎ たい場合は獨協医科大学越谷病院救命救急センター担当医師へオンラインによる 指示を要請する。

5. 搬送先病院は獨協医科大学越谷病院救命救急センターを選択する(状況を考慮)

(4)

● 現場滞在時間(傷病者接触から病院連絡開始)は 10 分、迅速な病院搬送を最優 先にする。

● 上記の範囲内でプロトコールを実施する。

● 傷病者接触から指示要請開始までの時間

● 認定救急救命士が傷病者の観察によりプロトコールの対象(すべて成人)であると 判断でいること

○ 出血性ショック

○ アナフィラキシーショック

○ 熱中症による高度の脱水

○ 挟圧による挫滅症候群

● 指示要請先は獨協医科大学越谷病院救命救急センター担当医師とする。

○ 原則受入れ

4.事後検証のポイント

● 現場滞在時間は適切だったか、時間管理は誰が行ったか

● 迅速な病院搬送(病院選定を含め)はできたか

● 傷病者接触から指示要請開始までの時間、傷病者接触から静脈路の確保終了ま での時間は適切か

● プロトコールの対象者であると決定した根拠は妥当か

● どのような思考過程から適応と決定したのか

● 救急救命士の観察と判断は適切であったか

● 救急救命士はプロトコール実施に必要な知識(概念とルール)を応用できるか

● 上記を前提とした救急活動のリーダーができたか

● 静脈路確保のために現場滞在時間は延長しなかったか

(5)

平成28年7月7日改訂

埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会

「心肺機能停止前の重度傷病者に対する血糖測定 及び低血糖発作例へのブドウ糖溶液の投与」プロト コール

1.低血糖発作が疑われる傷病者に対するブドウ糖溶液投与プロトコールの適応 2.プロトコール

3.プロトコール実施のキーポイント

血糖値の測定を行う場合はブドウ糖溶液投与の準備と並行して行い、血糖値測定によるブ ドウ糖溶液投与が遅延しないこと(包括指示に従い血糖値を測定)。

4.事後検証のポイント

1. 低血糖発作が疑われる傷病者に対するブドウ糖溶液投与プロ トコールの適応

【血糖の測定】(年齢制限なし)

● 意識障害(JCS≧10を目安とする)を認める。

● 血糖測定を行なうことによって意識障害の鑑別や搬送先選定等に利益があると判 断される。

(※)ただし、くも膜下出血が疑われる例などで、血糖測定のための皮膚の穿刺によ る痛み刺激が傷病者にとって不適切と考えられる場合は対象から除外する。

【静脈路確保とブドウ糖溶液の投与】

● 血糖値が50㎎/dl未満である(投与可能血糖値にあっては指導医に助言を求める事も可

● 15歳以上である(推定も含む)。

2.プロトコール

1. 出場指令から本プロトコールの実施を予めプランする。

2. 現場到着までにプロトコール実施の段取りを付ける。

3. 傷病者に接触したら状況の評価と ABCDE の評価を行い、異常があればそのつど 適切な処置を行う。

4. 見当識の評価により意識の変容と判断したら、ブドウ糖溶液の投与を迅速に準備 する。

(6)

3.プロトコール実施のキーポイント

● 出場指令の内容から意識の変容と判断、その原因を検索し、にブドウ糖溶液の迅 速な投与をプランする。

● 見当識障害の評価から意識の変容を評価、意識の変容があれば、ブドウ糖溶液の 投与プロトコールを迅速に実施する。

● 血糖値の測定を行う場合はブドウ糖溶液投与の準備と並行して行い、血糖 値測定によるブドウ糖溶液投与が遅延しないこと(包括指示に従い血糖値を 測定)。

4.事後検証のポイント

● 現場滞在時間は適切だったか、時間管理は誰が行ったか

● 迅速な病院搬送(病院選定を含め)はできたか

● 傷病者接触から指示要請開始までの時間、傷病者接触からブドウ糖溶液投与終了 までの時間は適切か

● プロトコールの対象者であると決定した根拠は妥当か

● どのような思考過程から適応と決定したのか

● 救急救命士の観察と判断は適切であったか

● 救急救命士はプロトコール実施に必要な知識(概念とルール)を応用できるか

● 上記を前提とした救急活動のリーダーができたか

(7)

埼玉県東部地域MC協議会 エピペン®投与プロトコール

アナフィラキシー疑いの 状況・症状等※

医師へ助言要請

投与実施の助言・指示

なし

あり

救急救命士によるエピペン®を用いたアドレナリン投与

継続観察

観察項目 自覚症状 他覚症状

皮膚 全身性搔痒感、発赤、蕁麻疹、

限局性搔痒感、痒み

血管性浮腫、皮膚の蒼白、一過性紅潮、

眼瞼・口腔内粘膜浮腫 消化器 口腔内搔痒感、違和感、軽口唇腫脹、

悪心、腹痛、腹鳴、便意、尿意

糞便、尿失禁、下痢、嘔吐

呼吸器 鼻閉、くしゃみ、咽頭喉頭の搔痒感、

絞扼感、嚥下困難、鼻水、胸部絞扼感

嗄声、犬吠様咳嗽、喘鳴、チアノーゼ、

呼吸停止、呼吸困難

循環器 頻脈、心悸亢進、胸内苦悶 不整脈、血圧低下、重度除脈、血圧低下、

心停止、脈拍減弱 神経 活動性変化、不安、軽度頭痛、死の恐怖感、

四肢末梢の痺れ、耳鳴り、めまい

意識消失、痙攣 全身 熱感、不安感、無力感、冷汗 発汗、全身虚脱

※アナフィラキシーの症状と判断

原則として以下の症状が2臓器以上に渡って現れた場合にアナフィラキシーと判断する。

エピペン®を所持している傷病者

総務省消防庁「消防機関における自己注射が可能なエピネフリン製剤の取り扱いに関する検討会報告書」(2009)から引用一部改編

あり なし

判断に迷った時

平成28年7月7日改訂

(8)

使用前にエピペンの使用期限、薬液の変色や沈殿物の有無を確認するとともに エピペン貼付の連絡シートにより傷病者本人の物であることを確認する。

青色の安全キャップを外す。

エピペンの先端に指や手をあてることなく、中央部を握る。

大腿の前外側の皮膚に、直角(90度)に「カチッ」と音がするまで強く押し付ける。

注射液が確実に出るよう、5秒間保持する。

穿刺部位を数秒間揉む。

針が出ていることを確認し、ハザードボックスに破棄する。

(針が出ていなければ④に戻る)

使用したことについて、搬送先の医療機関に伝達する。

使用したことを救急救命処置録(活動記録票)に記載する。

エピペンを救急救命士が使用した場合は事後検証を行う。

埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会

Updating...

参照

Updating...

関連した話題 :

Scan and read on 1LIB APP